リンナイ グリル皿 【品番:070-171-000】●親指で6弦を押さえる。シェイクハンドスタイル。ジミヘンでおなじみですね。
これが苦手なんです。なぜなら手が小さく親指が短いから。
そんな私にジミが降りてきて,ネックを削ってしまったという話です。
メイプルネックが最もわかりやすいです。
フレットの頭を削ってしまうと弦落ちしてしまうので,指板の端のみを削ります。
写真くらい,幅にして2mmくらい削るだけで結構違いが出てきます。
調子に乗ってローズネック2本,メイプルネック1本を削ったところでふとググってみました。「指板の端を丸める」とか。
どうやら「サイド・スキャロップ」というステキな名称があるそうです。
ところが「side scalloped finger board」ではヒットしません。
キーワードは「
rolled finger board edges」でしょうか。
衝撃的な指板の画像も出てきますが,関係ないので触れないでおきます。
ジミの曲でFのコードをシェイクハンドしたまま,6弦を1→0→1→0・・・と繰り返す曲があったと思うのですが,これが無理なくできるようになりました!
あとはリトルウイングのG→A→Fもセーハではなくシェイクハンドでグリッサンドしますね。
<6弦側の指板端を丸める効果>
6弦側の指板端を丸めるとシェイクハンドで親指を使いやすくなります。SRVの曲で12Fをシェイクハンドする曲があったと思いますが,これも楽になりますので,ローポジションだけでなく全ポジションの端を丸めました。繰り返しですがフレットの頭は削りません。指板だけです。
<1弦側の指板端を丸める効果>
最初は6弦側のハンドシェイクしか考えておらず,1弦側は手付かずでした。
「サイドスキャロップ」でもヒットしますが「
James Tyler」はエッジが丸められているようです。ネックが吸い付くような感覚になるとか。
後戻りはできませんが,削るだけなので1弦側もやってみました。確かに効果があります。
特にわかりやすいのが1弦のチョーキングやビブラート。これが劇的にスムーズになります。やたらと1弦でチョーキングしたくなります。
運指に対するアタリが少なくなるので確かに指に馴染むというか,全体的にスムーズになりました。手が吸い付くような感触と言われるのも納得できました。
こっからは妄想ですが,弾き込まれたギター,特にローズウッド指板の古いギターは指板端が丸くなっているのではないでしょうか。
ピックが当たる20F付近が削れてしまっているギターもあるようです。
ウチのメイプルネックのストラトは20F付近の6弦側の塗装が剥げていました。指板は削れてません。一方,ローズ指板のストラトは指板が少し削れていました。
メイプルは固いので指で削れにくいのかもしれません。
ビンテージ・ギターの弾き心地のひとつがこの「丸さ」かもしれず,「James Tyler」がやってると言われると,信じたくなります。
<まとめると>
6弦側の指板端のエッジを丸めると親指で押さえやすくなります。
なので,丸め方はネックサイドを緩く削る,上図左側の赤線をイメージすると良いと思います。
1弦側の指板端のエッジを丸めるとチョーキングやビブラートがスムーズになります。
なので,丸め方は指板側を緩く削る,上図右側の赤線をイメージすると良いと思います。
これでビンテージ・ギターの弾き心地になる。かも。ということで。
なお,削れば塗装が剥がれます。
メイプルネックは塗装を剥がすとまず白くなりやがて黒ずんでくることでしょう。覚悟が必要です。ネックがバインディングされている場合はプラスチックが黄変していると削った部分だけ白くなると思います。なのでウチの335は削ってません。
ローズ指板でも塗装されている場合は部分的に剥がれるので見た目はよくないでしょう。ということで,ウチのPRSは削ってません。最初からそこそこ角が丸いという理由もありますケド。
ジミが降臨して素晴らしい思い付きをくれたと思ったのですがすでに普及してましたね。加工は簡単ですが,手間はかかりますから,安いギターではペイせず,一部の高級なギターでのみ採用されているみたいです。
わたしは紙やすりで削りました。1Fは幅広の紙やすり,12F以上は折りたたんで幅を狭くした紙やすりを使いました。。とさ。